ロトスコープ / 実例

アイディアのログをはじめました。
その話はこちらで→【アイディアのログをとる】

 

実際に2014年カード会社のTVCMで使用した表現アイディアです。
※クライアント許可のもとアイディアの一例として掲載してます。

 

ロトスコープとは、実際にモデルを撮影したのちコマのひとつひとつをトレースしアニメーションにする技術です。イラストが上手くなくても、やる気さえあれば誰でもできる技術です。詳細が気になる人は→Wikipedia/ロトスコープ

TVの場合1秒約30フレーム(コマ)で構成されていて、15秒CMでは単純に30×15=450枚のイラストを制作することになります。ですが今回は少しでも柔らかい感じを出すため映画で使用されるフレームレート24フレーム/1秒にし、15秒で360枚を制作することにしました。

【制作の大まかな流れ】
❶曲を制作
❷モデルの振り付け練習
❸撮影
❹フレーム数に分解(24×15秒=360枚)
❺PC上にてトレース
❻紙へ出力
❼PCでトレースしたものを再度、鉛筆でトレース
❽分解(PCに取り込む)
❾色付け・合成
❿再編集
のち調整して完成。

カード会社のコンセプトコピーは「こころをこめた、いちまい。」
カード1枚いちまい、TVCMのコマ1枚いちまい、大切に作ってますよ。というプロダクト観点からの想いをCMに起用しています。

とりわけ、❼の「PCでトレースしたものを再度鉛筆でトレース」は、アナログ的な柔らかさの表現だけでなく、クライアントもTVCM制作に巻き込むことで自社のCMに愛着を持ってもらうというアイディアも含んでいます。

【イラスト制作実例:125/360コマ目】
❺PC上にて仮トレース
PCに取り込まれた画像をPhotoShopとペンタブレットで仮トレース

❼PCでトレースしたものを再度、鉛筆でトレース
PCでトレースしたものをプリンターで薄めに出力のち、鉛筆で再トレース。

❾色付け(洋服)
色別で担当を振り分けて色付け。

❾色付け(模様やその他)・全て合成のち調整
模様等書き込んだのち、テクスチャを合成し線の濃さや色味の調整

 

実際に制作してわかった事は、思った以上に時間と労力がかかります。絵を1枚仕上げるのにだいたい計3時間くらい要した覚えがあります。概算で、15秒360枚仕上げるのに1080時間、1人で寝ずに頑張ると45日かかります。CMとして制作する際は、スタッフとスケジュール管理が必須です。

 

【出来上がったCM】

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